第7回 バラす!

第7回 バラす!

ご覧のように「排水トラップ」(排水口にある装置)の中身の部品を
取り外した写真です。

「かさ上げ台」を使用すると、洗濯機を載せたままで分解できます。
もちろん素人さんでは出来ません。(器用な方なら…)

多くのマンションでは、定期的(半年~3年)に専門の業者さんによる
排水管の洗浄を行っています。

防水パンが大きく(長方形)洗濯機の横に排水口が露出しているタイプでは特に問題は無いのですが、64センチ角(正方形)のパンの場合、
洗濯機の下に隠れて見えません。
と言うことは、配管洗浄する(トラップをバラす!)ためには、洗濯機を
降ろさなければならないことになります。

実はこれがナカナカ大変なのです!

「どうして洗濯機って、こんなに重いの?」

最近の洗濯機は70キロ前後の重さがあり、大きいものでは100キロ以上の製品もあります。

「さて、降ろした洗濯機をどこに置くの?」

お洒落で洗練されたデザインのパウダールーム(ま、洗面所ですが)であっても、余裕のあるスペースをもった物件などほとんど無いのが現状です。

「なぜ、洗浄業者さんは洗濯機の上げ降ろしを避けるのか?」

このように,実際の移動には大きな労力が必要です。
それに伴う洗濯機の故障や壁紙の破損、排水ホースの再接続などの
リスクも発生します。

排水ホースの再接続については、パンに載せていない時点で接続していても、洗濯機をもとに戻した後は、ホースが折れ曲がっていようが外れていようが、直接目で見て確認のしようがないのです。

ちなみに、電気屋さんが新品の洗濯機を設置する時も、全く同様の問題を抱えています。

普通、一般の皆さんが洗濯機を降ろしたり、トラップを分解したりすることはありません。
だからと言って、洗浄業者さんの作業だけを単に楽にさせるための商品ではないのです。

頻繁に行わない洗浄作業(皆さんの財産を長く守るため)だからこそ、
ヤル時は確実にストレス無く行いたいものです。

皆さんも普段に防水パンのゴミ取りや、簡単な掃除くらいはしたいですよね?

<あまり知られていないマンション生活のトラブル・その4>

マンション単位で行われる定期洗浄ですが、洗濯機の上げ降ろしの手間やリスクを避けるために、事前に排水口(トラップ部)を露出させておくよう指示される業者さんもあります。

同じ建物内でも洗浄するお宅としないお宅があるなど、メインの配管を共有するマンションでは長期的に見てトラブルの元になりかねません。

先に書いたように、住民の方々自らが洗濯機を降ろすことはナカナカ出来ません。
別途に費用をかけて、引越し業者などに洗濯機の上げ降ろしだけを依頼するケースもあるようです。

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